その先にあるものは。

いいことも悪いこともぜんぶ必然的。今を楽しむ私のブログ

Pain First : 30代の私が痛みから学んだ、カナダでの英語学習①

私は2016年、カナダのバンクーバーに短期留学しました。20年以上も英語を学習し、仕事で英語の実務経験もあり、そこそこ自信はあったのですがスピーキング力を伸ばしたいと思い渡加しました。そして、ぐうの音も出ないほど、その自信を打ち砕かれる経験をしました。しかし、英語に対する取り組み方を180度変えた、非常に良い経験でした。

 

ちなみに、タイトルにある「Pain First」。これを直訳すると「痛みが先」となります。まず失敗(=痛み)を経験し、そこから学ぶことで成功に近づくということ。また、痛みを経験するのは早いほうがいいです。なぜなら年齢を重ねると失敗を恐れてしまうから。私のクラスメイトは20代の若い人がほとんどでした。受講中は羞恥心を捨てなければできないことも多くて、のびのびとしている20代の彼ら彼女らがすごくうらやましかったです。

 

それでは、私の留学体験をお伝えします。

 

通った学校はココ

 

Vector International Academy


私が受講していたころとコース名が変わっているようですが、現在の「応用スピーキングコース 本科(8週間)」を受講しました。

この学校に決めた理由は、この2点です。

  • 2ヶ月という短期間で集中して学べること
  • スピーキング力が伸びるという評価が高かったこと

  

この学校がすごかったのはココ

 

ズバリ「先生」です。

このコースを担当している先生が強烈です。強烈というとネガティブな印象を与えてしまうかもしれませんが、厳しさと情熱を持ち合わせているカリスマ英語教師です。

 

学校初日、先生は新入生に対して、クラスの前でTOEICスコアをたずねました。私は過去に900超を取得したことがあったのでそう答えたのですが(心のどこかでは褒められると思っていました)、その後先生はこのようなことを言いました。

 

TOEICスコアが高くても英語をしゃべれないひとが多いのを知っている。TOEICだけで英語力を判断するという日本の慣習には同意できない」

 

(;゚Д゚)/

 

スコアを聞いておいてそりゃないぜ、と心の中で思ったのですが、的を得すぎていて反論の余地がありませんでした。実際しゃべれないという自覚があるから留学に来たのですから。

 

それならば、2カ月でしゃべれるようになってやろうじゃないか、とこのコースに挑みました。今思えば、そうやって生徒の闘争心を奮い立たせるという先生の作戦に素直に引っかかったなあと思います(笑)

 

「その英語で今までやってきたのなら、相手は意味を推測するのが大変だったでしょうね」というくらいの指摘は日々ありました。そばで聞いていると胸がキュッとなりましたが、それが事実なのです。中途半端に褒めたり厳しくしても生徒のためにならない、本気で英語を話したいと思っている生徒には本気で教えます、という姿勢は2カ月間変わることがありませんでした。情熱をもって教えてくれ、なによりも先生の話す英語が綺麗で、あんな風になりたいと思わせられるので、いくら厳しくされても逆にそれに応えたくなるのです。そして、たまに褒められたときは一日ニヤついてしまうほど嬉しいのです。

 

カナダまで行って、日本人だけの学校で日本人に英語を習うってどういうこと?と思う人も多いでしょう。でも弱点に気づかなければ英語は伸びません。会話をする練習は、日本人とだっていいんです。一般の語学学校に行っても、クラスメイトは全員留学生です。とにかく、本気で英語に取り組むモチベーションを保ち、実践することが大事。この日本人カリスマ英語講師はその環境を常に与えてくれました。

 

  

"Director"の発音解説に1時間

 

先生が口酸っぱく言っていたのは、「発音が大事」ということ。この考え方にはいろいろな意見があると思います。実際ネイティブに聞いてみても「発音が少々悪くても問題ない」という答えが返ってきました。しかし、先生がなぜそこまで発音にこだわるかというと、世界で戦える英語話者になってほしいという熱い想いがあるからこそ。

 

先生が言っていたことの中で印象的だったのは、「ネイティブと話したときに『英語上手だね』って言われている間はまだまだなんだよ」ということ。例えば、私は日本人で日本語ネイティブです。だから、誰も私に「日本語上手ですね」って言いません。言ったら失礼にあたりますよね。そういうことなんです。

 

これから2カ月発音を徹底的に鍛えていくということで、初日に"Director"という単語を取り上げて発音方法を教わりました。この単語の発音で神経を使うべき部分は、"D" "r" "c" "t" です。

 

・・・・・・ほとんどじゃないか (;・∀・)  

 

何気なく口に出していた単語も、何気なくではダメ。舌の動き、子音の発音を意識することが必要なのです。単語一つを練習するだけで、舌と口の筋肉が疲労しました。文章となるとそれはもう大変。でもそれくらい意識しなければならないことだということが分かりました。

 

2カ月で電子辞書の電池を2回交換

 

正しい発音を学ぶため、電子辞書の音声機能を使うよう言われました。(授業中はもちろん先生も発音してくれます)

 

「当てずっぽうで発音してないけない。そのまま記憶してしまうから。発音が分からなければ、口から発する前に必ず電子辞書の発音を聞くこと

 

電子辞書の発音・・??初めはそう思いました。私は今まで音声機能を活用したことがほとんどありませんでした。でも実際辞書はイイ発音をします。全力でコピーするとカッコいい発音ができます。たまに何度再生しても、「え?え?」ってなる単語もありますけどね。(例えば ventriloquism(腹話術)とか。)

 

学校でも家でも発音を聞いてはマネをし、唾の痕だらけになった辞書。("p"とか"t"とかを意識して発音すると唾が飛ぶんです。)2カ月間、片時も辞書を手放せませんでした。酷使していたせいか、2カ月の間に単3電池2本を2回交換することになりました。それまでは1年に1度交換するかしないかくらいだったので、2カ月で数年分使用したことになりますね。

 

発音の録音、自分を録画

 

辞書の発音をマネできたと思ったら、スマホのアプリなどで録音して検証します。また、このコースではほとんど毎日クラスの前でショートスピーチをし、その様子は録画されます。録画データは持ち帰ることができ、日々の変化を検証します。

 

これ、正直めちゃくちゃ恥ずかしいです。長年英語を勉強してきましたが、自分の発音を聞いたり、自分が英語をしゃべっている姿を見たりしたのは初めてでした。30代になって、お金を払ってこんな恥ずかしい思いをするなんて・・・・。でも、

 

この恥ずかしい英語=(その時の)私の実力

 

という現実を知れてラッキーでした。この先ずっと、恥ずかしい英語を話していることに気づかず過ごすよりはよっぽどマシです。一方で、日々これをしていると、すごく発音が良かったり、ネイティブのように聞こえたりする部分があるのを発見します。そういうことが徐々に増えていくことで、自信につながっていきした。

 

日本人は柔らかい話し方をするソフトスピーカーと言われますが、私は輪をかけてひどかったです。強弱や子音がはっきりせず、ふにゃふにゃな英語でした。長年かけて育て上げた、恥ずかしい英語。受講中は少しは修正されていたものの、気を抜くと簡単にふにゃふにゃに戻ります。性格と一致しているような気もしますが・・・・。今も意識してPDCAしています。

 

自分の英語を客観的に聞いた事がないひとには、ぜひ一度試してみてください!

 

 

次回、コースが終了した後の変化についてお伝えしようと思います。